Sleep HealthJuly 16, 20254 min read作成者 The CycleSleep Team

なぜ目覚めても疲れているのか―睡眠サイクルの乱れとREM睡眠を理解する | CycleSleep

十分寝たはずなのに朝からぐったり? その原因は、体内リズムを乱す“睡眠サイクルの分断”かもしれません。REM睡眠の中断や不規則な生活習慣など、疲れの元を探り、真に回復する眠り方を身に付けましょう。

正常な睡眠リズムを示す滑らかな波と、乱れた睡眠サイクルを示すギザギザの波を対比したインフォグラフィック

どうしてまだ疲れているの? ― 睡眠サイクルの分断とREM睡眠を掘り下げる

はじめに:8時間睡眠は“神話”か

「8時間寝れば万全」と言われますが、実際には寝起きにぼんやりしてしまうことも。鍵となるのは ではなく、眠りの タイミング。疲労感の裏に潜むのは、睡眠サイクルの乱れかもしれません。

睡眠‐覚醒リズムとは?

夜間、脳と体は複数の段階をめぐり、これらがひとまとまりで睡眠サイクルと呼ばれます。1サイクルはおよそ90分。90分サイクルを1晩で4〜6回繰り返します。

このリズムに沿っていれば、浅い眠りのタイミングで自然に目覚め、スッキリ起きられます。逆に途中で引きはがされると、“寝起きの重だるさ”=スリープイナーシャが発生します。

リズムを合わせるコツは、体内時計に寄り添った就寝・起床時間の設定。詳しくは 90分睡眠サイクル計算機で眠りを最適化する方法 をご覧ください。

深睡眠とREM睡眠の役割

標準的な90分睡眠スケジュールには、主に3つの段階があります。

  1. 浅い眠り(ステージ1・2) – 体温と心拍数が下がり始める準備フェーズ
  2. 深い眠り(ステージ3) – 身体の修復・免疫強化が行われる。ここで起こされると強烈なだるさが残る
  3. REM睡眠 – 脳の回復フェーズ。記憶定着や感情処理、創造性に直結

睡眠サイクルの分断は、深睡眠やREM中に起こされることで起きやすく、心身のリフレッシュを阻害します。

最適な就寝時刻の具体的な計算方法は 科学的に導く“ベスト就寝時刻” で解説しています。

リズムを乱す主な要因

  • 不規則な生活 ─ 就寝・起床時間のばらつき
  • 夜間のブルーライト ─ メラトニン分泌を抑制
  • 遅い時間のカフェイン・アルコール ─ 深睡眠・REMを阻害
  • ストレス・不安 ─ 脳が休まらず入眠が遅れる

90分インターバルで逆算する解決策

目覚まし時刻から90分単位でさかのぼって就寝時刻を設定すると、サイクルの終点で起きやすくなります。

便利なのが スリープ計算機。起床時間を入力するだけで、(例:7:00起床→22:00就寝〈6サイクル〉/23:30就寝〈5サイクル〉など)最適な選択肢を提示し、平均15分の入眠時間まで考慮します。

まとめ:本当に回復する睡眠へ

自分の90分サイクルに合わせて眠ることこそ、爽快な朝への近道。無料の睡眠サイクル計算機で深睡眠やREMを邪魔しないリズムを作り、毎日をエネルギッシュに始めましょう。

睡眠を最適化する準備はできましたか?

無料の睡眠サイクル計算機を使って、あなたにぴったりの就寝・起床時間を見つけましょう。

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著者について

The CycleSleep Team - 睡眠科学と最適化の専門家。証拠に基づいた戦略を通じて、人々がより良い休息を達成できるよう支援することに専念しています。

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