どうしてまだ疲れているの? ― 睡眠サイクルの分断とREM睡眠を掘り下げる
はじめに:8時間睡眠は“神話”か
「8時間寝れば万全」と言われますが、実際には寝起きにぼんやりしてしまうことも。鍵となるのは 量 ではなく、眠りの 質 と タイミング。疲労感の裏に潜むのは、睡眠サイクルの乱れかもしれません。
睡眠‐覚醒リズムとは?
夜間、脳と体は複数の段階をめぐり、これらがひとまとまりで睡眠サイクルと呼ばれます。1サイクルはおよそ90分。90分サイクルを1晩で4〜6回繰り返します。
このリズムに沿っていれば、浅い眠りのタイミングで自然に目覚め、スッキリ起きられます。逆に途中で引きはがされると、“寝起きの重だるさ”=スリープイナーシャが発生します。
リズムを合わせるコツは、体内時計に寄り添った就寝・起床時間の設定。詳しくは 「90分睡眠サイクル計算機で眠りを最適化する方法」 をご覧ください。
深睡眠とREM睡眠の役割
標準的な90分睡眠スケジュールには、主に3つの段階があります。
- 浅い眠り(ステージ1・2) – 体温と心拍数が下がり始める準備フェーズ
- 深い眠り(ステージ3) – 身体の修復・免疫強化が行われる。ここで起こされると強烈なだるさが残る
- REM睡眠 – 脳の回復フェーズ。記憶定着や感情処理、創造性に直結
睡眠サイクルの分断は、深睡眠やREM中に起こされることで起きやすく、心身のリフレッシュを阻害します。
最適な就寝時刻の具体的な計算方法は 「科学的に導く“ベスト就寝時刻”」 で解説しています。
リズムを乱す主な要因
- 不規則な生活 ─ 就寝・起床時間のばらつき
- 夜間のブルーライト ─ メラトニン分泌を抑制
- 遅い時間のカフェイン・アルコール ─ 深睡眠・REMを阻害
- ストレス・不安 ─ 脳が休まらず入眠が遅れる
90分インターバルで逆算する解決策
目覚まし時刻から90分単位でさかのぼって就寝時刻を設定すると、サイクルの終点で起きやすくなります。
便利なのが スリープ計算機。起床時間を入力するだけで、(例:7:00起床→22:00就寝〈6サイクル〉/23:30就寝〈5サイクル〉など)最適な選択肢を提示し、平均15分の入眠時間まで考慮します。
まとめ:本当に回復する睡眠へ
自分の90分サイクルに合わせて眠ることこそ、爽快な朝への近道。無料の睡眠サイクル計算機で深睡眠やREMを邪魔しないリズムを作り、毎日をエネルギッシュに始めましょう。